下流側から見た蓮河橋
蓮河橋は、熊本県万能地図(熊本日日新聞社)によると、亀川ダムのダム堰堤道路に記載してあるが、実際は、枦宇土町大野地区の入口(下田道路入口のちょっと手前から左折)から入る旧道にある。 橋は写真のように、水路の上に厚く盛石があるので、意識して見なければ見過ごすような橋だ。橋といって見なければ橋とは思えないかもしれない。 つまり、これが石橋?という感じだが、実際下に降りて、橋の内部構造をみると、ち密に構築された石橋であることがよく分かる。 この道は今でこそ、獣道的存在だが、かつては重要な往還道であった。 この道を、昔人は、単なる生活道としてでなく、荷馬車に年貢の米俵を積んで、必死に坂道を運んだ。 一見石橋と見えないこの橋だが、そのような視点で、見ると先人たちが苦労して架けた橋の意味と重みが分かるような気がする。 もっとも、架橋は明治後期だといわれるが、とすれば、江戸期の人は、かなり大掛かりな木造橋(土橋)を架けていたのだろうか。 歴史的検証が望まれる。 架橋 明治34年(1901年)ごろ 石工 不明 長さ 15m 幅 7m |