染岳の霊場
染岳観音院 天草市本渡町本渡染岳
染岳観音院
本堂
染岳観音院は、941年(天慶4年)弘法大師の法孫妙覚法印の開基と伝えられている。NHKの松平さん風に言えば、鎌倉幕府が開かれるまで250年。というから、かなり歴史のある寺である。 弘法大師(空海)といえば、真言宗の開祖。すなわちこの寺は真言宗であった。 天草五人衆のひとり、天草氏の菩提寺であったが、天正の天草合戦で灰塵に帰すなど、歴史の荒波にもまれ、現在は曹洞宗であるという。 歴史がある寺だけに、境内には大木がうっそうと茂り、なにか霊気が漂っていると感じるのは私だけだろうか。 まだ、参詣したことはないが、例祭は旧暦の正月18日と、6月18日の二回ある。若い男女の縁結びのご利益があるという。 なぜ、この観音が縁結びの神様になったかというと、修復されるとき、長崎の仏師に観音像を彫刻させ、元あった観音様の本尊を体内に刻み込ませたことから、ハラゴミ観音と呼ばれるようになった。 それから、男女縁結びの神様(仏様?)として、近郷近在の若者から信仰されてきたという。 |
本渡市指定文化財 染岳の霊場 指定年月日 昭和33年5月1日 管理者 染岳観音院 上田真英 染岳観音院は天慶4年(941)妙覚法印の開基と伝えられ、その後中世天草における真言宗の中心であった。興国元年(1340)無外禅師の入山により更に名声を高めた。天草氏の祈祷寺であったが天正17年(1589)天正合戦のおり小西勢の兵火により焼失した。元禄7年(1694)代官今井九右衛門によって黄檗宗として再建され現在は曹洞宗となっている。境内には樹齢数百年を越える老樹があり苔蒸す石仏は数百に及び霊場たりし名残を留めている。 本渡市教育委員会 |