切支丹灯篭・墓石 旧本渡市切支丹館
切支丹灯篭
織部灯篭ともいわれる。 織部流茶道の祖である古田織部正重然が天正年間(1573〜91)の切支丹全盛時代に、信者や茶人の好みに合うよう創案したものといわれ、天文18年(1549)にキリスト教が伝来するまでは、この様な形の灯篭はなかった。 この灯篭の特徴は竿石がラテン十字型でいけ込みになっており竿石の正面下部に人物像が彫られている。 この人像はキリストを表し、更に上部に記号のような彫り込みがあるものも多いが、これは「神に捧ぐ」と言った意味だとの説がある。 これらの灯篭が切支丹灯篭であるといわれるためには、これらの灯篭が切支丹によって使用されたかどうかによって決まるといえよう。 この灯篭は寛文年間に製作された切支丹灯篭と形が同じである。 |
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切支丹墓石(かまぼこ型) | |
切支丹を公然と表明した墓碑は少ない。これは本渡の広瀬で発見されたものでいわゆる、かまぼこ型墓石である。 自然石・平型・丸型・箱型・かまぼこ型・入母屋型など種類は多い。 |