本渡市指定文化財 楠浦の眼鏡橋 指定年月日 昭和33年5月1日 所在地 本渡市楠浦町字中田原 この眼鏡橋は、楠浦〜宮地往還を結ぶために方原川に架けられたもので、釜の迫の掘切りと共に、楠浦村庄屋宗像堅個氏の威徳を後世に伝える二大事業の一つである。アーチ型の石橋は優美にして且つ堅牢、橋長26m33cm、橋巾3m05cm 明治11年6月11日から80日間で完成している。石材は下浦石で、石工も下浦の松次、打田の紋次、足場枠組大工は楠浦の和田茂七である。宗方庄屋はこの架橋工事の25年前に前潟新田の水害を救うため、方原川の下流を変える釜の迫の堀切りの大工事をなし遂げている。即ち万延元年(1860)から元治元年(1864)まで実に5年余りの歳月と延4万5千余人を使った大工事であった。削河碑は、方原川が「なきごしの海」に曲がる河畔に建てられている。 本渡市教育委員会 《註》宗像堅個は正しくは堅固 |