沖ノ瀬古墳群   天草市栖本町古江
沖ノ瀬古墳

 沖の原古墳群は、今から約1500年前、五世紀から六世紀頃に建築された墓で、東から一号、二号、三号古墳と南に向かって並んでいる。
 散在する遺物から当時は数基あったものと思われるが、確認できるものは三基である。
 二号古墳は、セミノールミカン団地造成中に発見され、わずかに石室が確認できる状態であった。
 この古墳はコの字形の石障を中心に囲りを小石積の石室でドーム状に築いた横穴式石室の円墳である。
 できうる限り原形に近い形に復元したものであるが、天井部分と封土は未完である。
 又、発掘の時、鉄刀・鉄剣・鉄鏃・耳環・ガラス玉等が出土している。一帯は、不知火海に面し、温暖な気候豊かな海産資源に恵まれ、船団を形成し海外とも交流盛んな天草を代表する部族が古墳の主と思われる。
 栖本町文化財保護委員会

宮崎石棺墓群 天草市倉岳町棚底