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福連木の轟公園と滝

    轟公園 天草市天草町下田北

 森林浴や散策、川遊びが楽しめ、涼やかな渓流の安らぎの里として知られる轟公園に、直径
10メートルの大水車天轟丸(てんとうまる)が昭和625月に完成した。幅90センチの羽を100枚有するこの大水車により、世界有数の陶石である天草陶石が砕かれ、この陶土からできる焼き物には、一般客が絵付けをすることができ、お土産として人気が高い。付近には長さ30mの吊り橋、遊歩道、観光シイタケ園、名水百選に選ばれた福連木の官山の水などの名所が多く、天草有数の広域観光エリアとして整備が施されている。

 注 これは水車があったころの写真
    残念ながら現在はない。
 
 ここは、轟渕と轟滝からなっており、滝の長さは10m、渕の周囲は100mある。昔は、天草の嫁はよく出稼ぎにいったものであるが、言い伝えによると、この村の娘が長崎に行き、ポルトガルの子を宿して帰り青い目の子どもが生まれた。その母は娘が再び長崎に行くことを許さなかったので、その娘はこの渕に身を投じた。夏の季節ともなると釣天狗の集まる所で、秋は紅葉、春は桜の名所として楽しめる。

  《註》文中天草の嫁はの嫁はの間違いではないかと思われる。
     また、ポルトガルの子という表現も正しくはポルトガル人との間の子
     とすべきであろう。
  左の文はかつて設置してあった案内板
 しかし、この案内板すでに無く、サービスエリアも休業状態。時折訪れる人もただ素通りするだけ。
 田舎ゆえに観光客も少なく、営業も成り立たないのかもしれないが、せっかく訪れた人をがっかりさせるのでは、人づてに天草をアピールこともできない。設備や施設を作る以上は、それなりの目算と責任を持ってもらいたいものだ。
 どんな立派な観光資源も人の温もりが無ければ、死人同様である。
 天草市、ただ大きくなればいいというものではない。旧市町で作りすぎた施設が重荷ならば思い切って縮小し、訪れた人をがっかりさせないような観光を心がけてもらいたい。
 観光客にとって、休業設備ほどがっかりするものは無い。
     轟の滝