本渡から県道26号線を新和町へ向かう。新和町に入ると大宮地川(宮地橋)を渡り右へ行く。約4km先から直角に右折すると、10軒に満たない浪床地区がある。ここが、滝の入口だ。
もう少し行くと、天草で唯一の水力発電所がある。大宮地川発電所だ。出力は130kw。戸数にするとわずか50戸弱しか供給できない。大正11年運転開始というから、多分歴史的遺産として残してあるのだろう。
滝への案内板は何もないのでとまどう。公民館前を通り、3軒先から右折すると牛小屋がある。その横の道が滝へ通ずる道である。
滝への道がよく分からなかったので、農作業をしているご婦人に滝への道を尋ねた。親切なご婦人で、「この道を行くとあります。滝まで約20分ぐらいでしょう」と教えていただいた。
川沿いに山径を歩くと、なんと10分で着いた。途中川を渡るところがある。水量が多いときは少し危険かもしれない。
3段の滝で、一段一段の落差は小さいが、変化にとんでおり、なかなか見ごたえのある滝だ。水が少ない季節だが、2、3日前に雨が降ったおかげで、そこそこの水量があった。
帰りにまた、ご婦人に会ったので、いろいろ話を聞いた。話の内容を要約してみる。
○ | 地図にも載っているそうですね。 |
○ | 滝への道を町で改良するとの話があっています。 |
○ | 滝の名前は神掛の滝といいます。この辺を轟というので、轟の滝とも言います。 |
○ | 祭礼が7月20日に行われます。ご馳走も出るので、そのとき是非おいでなさい。 |
○ | その頃は水量も豊富で見ごたえがありますよ。 |
● | 祭りといいますが、神様がいないようですが。 |
○ | えっ、見ませんでした。石の下に4体の神様が祀ってあるのですが。 |
● | そうですか。見落としました。今度来たとき、じっくり見せて貰います。 |
○ | 祭りには是非おいでなっせ。(何回も念をおされた) |
ここで紹介した滝は本滝ではないことが判明しました。ぜひ「神掛の滝 U」をご覧ください。