牛深の自然と観光

  遠見山うしぶか公園 牛深市  
   
  





 写真は遠見山の水仙
 

 市の中心街牛深港を見下ろす標高217.2mの遠見山は、江戸時代の享保2年に、異国船の監視や難破船の救助に備え遠見番所が設けられた。現在は頂上部が公園として整備され、市民の憩いの場所として親しまれている。登山道路途中には2ケ所(まつたけ山、桜木)の展望所があり、四季を通してはるか東シナ海や内海、外海に浮かぶ島々の眺望を楽しむことができる。また園内にある水仙公園には、各国から取り寄せられた20種の水仙や日本水仙が、12月上旬から4月上旬まで途絶えることなく咲き続け、訪れる人の目を楽しませている。さらに遠見山の中腹に広がるうしぶか公園は、水源地跡の池のまわりを修景した回遊式の日本庭園をはじめ、アスレチック広場、多目的広場、テニスコート、ゲートボール場等が整備され、訪れる人たちのくつろぎとレクリエーションの場として利用が多い。

 
 鶴葉山園地  (海中公園)

 鶴葉山から望む牛深海中公園は、複雑な海岸線と大小の岩礁や島々による静かなたたずまいを呈している。その海中には亜熱帯の気候による他では見られない美しい形や色どりの珊瑚、魚、海藻等が多く見られる。築の島瀬戸はトサカ、イソバナ等の多様な色彩が美しく、法ケ島周辺はイソギンチャク、ウミアザミ、鶴崎一帯にはエダサンゴ、テーブルサンゴの群生が壮観である。これらの素晴らしい景観は、大型グラスボートの船底のガラスを通して見ることができる。


牛深海中公園牛深市鶴葉山

 昭和457月左図の4カ所が海中公園として国が指定を受けました。1号指定地にはエダサンゴ・テーブル型サンゴ等が多くまた2号指定地はトサカ類やイソバナ等の色ものが広く分布しています。4号指定地はウミアザミや各種のイソギンチャクの群生が見られそれぞれ異なった海中景観をくりひろげています。尚、区域内での魚釣り及びサンゴ採取等は禁止されています。美しい自然を保護するために皆様のご協力をお願いします。

 環境庁・熊本県

 
 六郎次山公園 牛深市深海町

 標高
405mの六郎次山は別名下島大観山と呼ばれる。この天草下島唯一の高山からは長島、獅子島、御所浦の諸島群と芦北海岸、鹿児島一帯が望め、その眺望が雄大なところから、昭和1067日、国の名勝地に指定されている。六郎次山頂上部は、展望台をはじめ、公園としての諸施設が整備された市民の憩いの場であり、また新緑や紅葉の季節には県の内外から多くの家族や団体が訪れる。
眼下の深海沖はタイ釣りのメッカとして釣り人に親しまれ、六郎次山一帯はみかんの産地でもある。


 牛深市と河浦町の境に位置するこの山は、標高
405mで、竜ヶ岳(竜ヶ岳町)、千巌山(松島町)と並ぶ眺望の良い山で、南東に牛深市深海町の入江や対岸の長島、八代海をへだてて遠くに水俣市や出水市を、また、東には獅子島、御所浦島、上島が、北西には羊角湾(浦内浦)など、すばらしい景勝を眺めることができる。山の名称は、以前陶工が住んでいて、ロクロを回していたことから「ロクロ山」と呼ばれていたものが、なまったものだという言い伝えがあるが、詳しいことは分かっていない
 
 
 国指定天然記念物及び名勝 龍仙島 《牛深市・下須島通天公園》


 昭和10827日指定牛深市の南西約8km先、東シナ海に浮かぶ無人島で、片島とも呼ばれ、この公園からも遠くその島影を望むことができる。
 周囲は約
1km、面積0.1km2、標高65mで、中生代白亜紀(14千万年前から7千万年前)頃の砂岩と礫岩からなる細長い島である。島はほぼ水平な海食台に取り囲まれており、その内側は荒波の浸食をうけた急傾斜の海食崖がそそり立っている。
 崖のところどころに石門、石柱、洞窟が見られ、竜門城、竜宮女の洞窟とかの名前がつけられている。

 熊本県教育委員会
 平成
33月建