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権現山
 403m 天草市魚貫町・久玉町

まだ幼い桜並木
夫婦椎
由美かおる手植え?の桜
頂上へ
展望台
牛深市街を望む


 権現山には久玉町と魚貫町から登る道があるが、どちらも山頂近くまで舗装道路が続いている。したがって、車で登ると簡単だが、それでは山登りとはいえないので、勿論歩いて登ろう。登るといっても舗装道路のため、歩いたといった方が的確かもしれない。
 車は久玉町の無量寺の国道脇に停めるといい。

 以下は数年前に登った登山記である。

 途中までは蜜柑畑が散在している。ポンカンの収穫をしている人もいた。道脇のちょっとした空地には、ダイコンやネギ、ニンジンなどを植えてある。
 最後の蜜柑畑ぐらいから、上りがやや急になる。普通自家用車で登るには、道が狭いところもあり、ちょっと勇気がいるかもしれない。
 山頂近くの道脇には、桜の木が植えてある。まだ、ちょっと小さいが、数年経つと見事な桜並木ができるだろう。
 やがて、道は魚貫町から登る道と合流する。しばらく行くと、広場がある。公園兼駐車場だ。トイレもある。桜の木は権平会という地元有志の会と思われる人たちによって植えられているが(一本一本に名札が付いている)、この駐車場には女優の由美かおるの名札の付いた木もあった。牛深での講演会の記念に植えたものらしい。もっとも、本人が直接植えたかどうかは知らない。
 公園から、数百メートルの遊歩道が取付けてある。この遊歩道が唯一の山歩き(?)が出来る道である。遊歩道は周回しており、展望台や、夫婦椎、そして山頂へいける。展望台からは、牛深市街や天草灘と島々など、180度弱の展望があるが、あいにくとこの日はもやがかかっており、素晴らしい景色というほどではなかった。
 遊歩道は、人があまり通らないとみえ、一部草が生い茂っているところがあった。急な段を登ると山頂だ。山頂は、樹木のため展望はまったくきかない。さらに、頂上の標示もなく、ただベンチが二つあるだけ。一番高そうなのでここが山頂かな、という感じ。
 ここも、設備を作ったのはいいが、後のメンテナンスはなしのお役所仕事の典型がみられる。
 天草の山頂にほとんどある臼杵山岳会や天草山の会の登頂記念板もない。舗装道路ができているため、登るに値しない山と思われているのかもしれない。
桜なども植えて、地元の人が大切にされている山であるから、遊歩道も手入れをしてもらうと、登った人にとってはうれしいと思う。
 権現山についてと夫婦椎の看板があったので紹介する。  

権現山
 北緯31.2度14分東経130度2分に位置し、標高403m。牛深市では六郎次山に次いで第2番目の高さである。また、山頂付近には、多くの火成岩とタブ・クス・シイ・モチ・カ□などの原生林があり、中には高さが、20〜25mに及ぶものもある。また久玉側と魚貫側にある神社は、それぞれ文政6年(江戸時代)昭和4年に祭られたものである。
 山頂からの眺望
 北西 野母半島(長崎) 
 南西 桑島・大島 
 南東 長島(鹿児島県)
 西 天草灘 
 南 遠見山 

  魚貫町青年団

 
権現山の夫婦椎
 
(シイノキ)

 ふるさと熊本の樹木
 平成3年11月11日登録 

 古くから航海の安全、五穀豊穣を祈る神として人々の信仰を集めてきた「久玉権現様」の参道に育ったこの椎ノ木は、樹齢参百年以上と推定されています。牛深では、椎ノ木や樫ノ木は船材として大切に育てられてきた歴史があります。参道上の老大木と右後方に控えて立つ二本の椎は、幾年月を共に過ごしてきた姿から「夫婦椎」と呼ばれています。
 熊本県