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散歩道

文化財の保護と案内板の設置を

 天草のイメージはというと「キリシタンの島」と答える人が結構いると思う。天草にキリスト教が入ってきて、爆発的に普及し、そして弾圧され消えていった時間は、天草の長い歴史からいうと、ほんの短い間である。
 しかし、キリスト教が天草に与えたインパクトはあまりにも大きい。天草=キリシタンの島というのはあながち誇張ではない。
 天草の歴史に興味を抱き、史跡などを廻るうち、キリシタンに関係したものがやはり多いのに気付く。
 せっかく廻るなら、何か形に残そうと考えて、史跡の碑文や案内・解説文をホームページに載せて見ようと考え、今製作中である。 業界言葉で言うなら只今工事中である。
 
 取材?をして感じたこと。

 ◆行政が保存や案内に以外と冷たい

 県、市町村の指定文化財に指定されている史跡もただ案内板を立てただけというのが多い。
 中には古くなって字が消えかかって、読みづらいのや判読できないのが結構ある。
 指定していながら、標識が立っているだけのものもある。せっかく指定してあるのだから、せめて案内文は設置して欲しいものだ。(例) 熊本県指定文化財 大矢遺跡など。

 後日註 再度この大矢遺跡を訪ねたら、立派な案内板が設置してありました。見落としていました。ごめんなさい。

  また、市町村によっても文化財の扱いが違う。これについてはあとで述べてみたい。

 ◆碑文や案内文が文法にかなっていないのが多い
      
 その道の人が書いたのであるから、正しい日本語を使って欲しいものである。それに名前が違う漢字を書いてあるとんでもない物まである。例を挙げれば楠浦の眼鏡橋の案内文に、正しくは宗像堅固なのに堅個となっている、など。

 ◆現代文に約した案内板も

 江戸時代以前の碑はあまりないが、漢文を読めないので、ぜひ現代文に訳した案内板を設置して欲しい。例えば楠浦釜の迫堀切.の碑「削河碑」など。