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熊本県指定天然記念物兜梅
昭和57年8月28日指定
一本の梅の木から縦横に枝が延び、枝張りは東西約11メートル、南北約6メートルある。主幹の樹高は約3メートル、根回りは約2メートルあり、樹齢約500年といわれる。
主幹は朽ちているが、縦横に走る枝がつぎつぎと先に延びているため、臥龍梅とも称されている。
一時、枯死寸前であったが、その後の手入れにより、今では見事な一重の白い花を咲かせる。
兜梅と称されるようになったのは、天正の天草合戦(天正17年、1589)のとき、本戸城で小西行長、加藤清正連合軍と戦った天草勢の中で、奮戦した騎馬武者の姿をした婦人(加藤清正に討ち取られた木山弾正の妻お京の方)の兜の錣がこの梅の枝にからまり、身動きできず斬られた事に由来する。
熊本県教育委員会 |